仕事を通して出会った植物をパワーに魅せられて
エステ業界で営業として精力的に働いてきた石原さんが、ヘッドハンティングされた会社で、日本初の「ゼネラルテラピーショップ」をプロデュースしたのは、30代前半の頃。バブルが弾け、世の中全体が”癒し”を求めた時代でした。
「どうせやるなら、すべてオリジナルか日本初上陸のものを取り扱いたいと考え、世界中を飛び回っては、ナチュラル志向の商品や施術などを集めてきました。おかげさまで、プロデュースしたショップは大成功し、さまざまなメディアにも取り上げていただいたんですよ」と石原さん。一時は、パリのオペラ座近くの一等地にも支店をオープン。目まぐるしい日々を過ごしていたといいます。
その仕事を通して知った植物療法の魅力にいつしかのめり込んでいった石原さんは会社を35歳で退職。当時はまだ珍しかったハーブの学校を開校しました。さらに、そこで資格を取得した人が働けるお店を作ろうと、東京・広尾にハーブショップ「ブリスティア」もオープンしたのです。
「ブリスティアでは、お客様一人一人の体調や体質、味の好みなどに合わせたカスタムメイドハーブティーが非常に人気を集めました。ハーブはできる限り、野生のものを使用することに。そのほうがパワフルで効果も高いのです」
フラワーエッセンスはまさに”心のサプリメント”
ハーブのことももっと深く学ぼうと訪れたカナダで、石原さんが師事したのがDr.ウィラードでした。当時、ドクターは、オリジナルのフラワーエッセンスを開発し、自身のクリニックで治療に使っていたのです。
フラワーエッセンスとは、人間の感情や気質に効果的に働きかける、花のエネルギーを取り込んだエッセンスのこと。英国王室をはじめ、多くの欧州諸国が取り入れているホメオパシーの考え方をベースにしています。
「植物療法で、外面的な美容にも、内面的な健康にも、そしてメンタルな心にも働きかけ、ホリスティックに癒していきたいと考えていた私にとって、ハーブや精油に加えてフラワーエッセンスを取り入れることはまさに願ったり叶ったりでした。ドクターのフラワーエッセンスは、まさに心のサプリメントともいえるほどの効果があったのです」
その後、石原さんは、ドクターのフラワーエッセンスを輸入し、日本オリジナルの『DTWフラワーエッセンス』として販売。エステサロンやセレクトショップなどに卸しているほか、ネット販売もしています。
「私は日頃から、女性の美しさは、内側からにじみ出るものだと思っています。そこで、女性力を高め、女性の魅力を増すフラワーエッセンスを作ってほしいとドクターにお願いして完成したのが『ファッシネーション』というフラワーエッセンス。これを毎日4回、飲み物に垂らして飲むだけで、恋人ができたり、結婚が決まったりした方も多いんですよ」
一人でも多くの女性に本当の魅力を知ってほしい
とても50代には見えない若々しさと美しさの持ち主である石原さん。その魅力の一端はフラワーエッセンスが担っているのは間違いなさそうです。
「毎日の食事にも気をつけています。お味噌や糠漬けを手作りし、アンチエイジング効果が高いハーブをたくさん使って作るピクルスも毎日食べています。発酵食品と野菜はいつもたくさん摂るように心がけています」
そして20代の頃からずっと続けているのが朝の入浴だそうです。
「目が覚めると10分ほどロングブレスをして、ヨーグルトとフルーツを食べてからお風呂に。スマホでフェイスブックをチェックしながら、汗が流れるまで湯船につかります。1年中、ノースリーブの服で過ごすほど体温が高いのですが、朝の入浴で代謝がよくなっているからかもしれませんね。これからもますます元気で、一人でも多くの女性がトータルで魅力的に輝くお手伝いをしていきたいと願っています」
- 1. ティーカップ1杯に対して、ティースプーン山盛り1~2杯のハーブをポットに入れます。
- 2. 沸騰から一呼吸置いた98℃前後のお湯を静かにポットに注ぎ入れ、香りが逃げないように素早くふたをします。
- 3. ポットのふたをしたまま3~5分蒸らします。花や葉は3分、実や種は5分が飲み頃です。
- 4. 茶こしを使ってカップに注ぎ入れます。ハーブをそのままにしておくと苦味などが出てしまうので注意して。
※虹色通信 2014年秋 号より
株式会社トリニティーフォース代表取締役
石原 樹里
メンタルビューティーコンサルタント、ハーバルセラピスト、セラピー研究科、食部療法研究科、ポドロジスト、米国IACAカウンセラー、NPO日本ハーブ振興協会正会員。アメリカ、ヨーロッパなどで、各種セラピーの習得、リサーチ、研究を行い、ハーバルセラピーにおいてはカナダのDr.ウィラードに師事。とくに感情や心理面に作用する「フラワーセラピー」の普及活動に精力的に取り組む。