サクシニルアテロコラーゲン
コラーゲンのなかでも最高級といわれる『サクシニルアテロコラーゲン』について掘り下げてみたいと思います。
コラーゲンという言葉はすっかり世の中に浸透していると思いますが、コラーゲンは健康や美容と密接に結びついています。体を作っている全タンパク質の約25%がコラーゲンであり、真皮層に関しては90%以上がコラーゲン線維で構成されています。コラーゲンは、皮膚、骨、歯、角膜、血管、腱等に存在しているため、コラーゲン不足は肌老化だけでなく骨や血管にも悪影響を及ぼすと言われています。ヒトとコラーゲンの歴史は古く、5000年以上前にエジプトで獣類の皮や骨等から水で煮だしたゼラチンを主成分とする天然の接着剤であるニカワ(膠)が使用されていたことが報告されています。
コラーゲンの肌への主な作用は保湿効果であり、その効果は分子量に比例します。例えば、アテロコラーゲン、ゼラチン、加水分解コラーゲンの水分保持力を比較した場合、アテロコラーゲンは加水分解コラーゲンの13倍、ゼラチンの4倍の保水力を有することが分かっています。
そもそもアテロコラーゲンとは、コラーゲンからアレルゲンとなる可能性のあるテロペプチドを取り除くアテロ処理をしたものです。サクシニルアテロコラーゲンとは、このアテロコラーゲンをさらに加工し、側鎖アミノ基をサクシニル化してコラーゲン同士が固まりにくい構造に処理したもので中性条件での溶解性を高めたものになります。
つまり「アテロコラーゲンをヴァージョンアップさせたもの」ということもできます。
ですので、安全性も高く効果も高い抗原性の少ないコラーゲンとして、医療分野でも広く使用されている最高級のコラーゲンです。
肌を守る力も優れており、肌に保水性・弾力性を与える効果にすぐれています。また、皮膚上で皮膜を形成して、ほこり、光、熱などから肌を守り乾燥を防ぎます。
近年は角層への浸透性をコンセプトにすることが増え、コラーゲンに対しても浸透性を求める声が多くなりました。そのため、肌への浸透性が高いといわれている加水分解コラーゲン(ナノコラーゲン)やリポソームなどに内包化し浸透性を高めた内包化コラーゲン等が販売されています。
このようにコラーゲンにもいろいろ種類がありますので単純にコラーゲンとひとくくりにせず、どんなコラーゲンの成分が入っているものなのか確認してみるのもよいのではないでしょうか。
エイジングケアやしっとりぷるぷる肌を手に入れるために、サクシニルアテロコラーゲンが配合された物を使ってみるのもおすすめですよ。