カラスムギ殻粒エキス
『カラスムギ殻粒エキス』はカラスムギの種子から抽出されるエキスです。
カラスムギは別名オーツ麦やオシリフトと呼ばれており、人類との歴史も古く、ローマ帝国時代(紀元前後)から肌の保湿に使われていたとされています。
現代では、ミネラル・タンパク質などの栄養価が高く、また食物繊維が豊富なことから、特に欧米ではオートミールとして日常的に食べられており、心疾患・糖尿病などにも効果があるといわれています。
また米国ではエキスを性的機能改善のサプリメントとして使用している例もあります。
美容においては、保湿だけでなく、エモリエント効果(皮膚からの水分蒸散を防止して、皮膚に潤いと柔軟性、栄養分を保たせる効果)やリフティング効果が知られており、カラスムギ穀粒に含まれる天然ポリオース(高分子の糖)が、肌に塗ると表面にフィルムのような膜を作り、シワやたるみでできた凹凸を修復しハリを与え、肌を滑らかにします。
このバリア膜としての役割が敏感な肌をアレルギー物質・細菌から守ってくれることと、また肌刺激が殆どないため、敏感肌の方向けのスキンケア商品にも利用されています。
以上の効果を含め、化粧品には保湿剤・エモリエント剤・酸化防止剤として配合されています。
その他、エストロゲン(女性ホルモン)様作用、リパーゼ阻害作用(脂質の吸収量が減少し、肥満の予防・改善に)、抗炎症作用、抗アトピー作用なども作用として注目されています。